看護師が知っておきたい脳出血と嚥下障害

麻痺

麻痺は、脳血管障害の代表的な症状の一つです。
ですが、小脳出血では麻痺は起こりません。
また、被殻出血や視床出血では、
出血が生じた側と反対側が麻痺します。

 

麻痺がどこに起こるかは、
障害部位がどこなのか、神経がどこで交叉しているのかが関連します。

 

被殻出血や視床出血では、
感覚障害も病巣とは反対側に生じます。

体を動かす運動神経はどう伝わるか

手足の運動を支配する神経は、
大脳皮質からスタートしています。

 

大脳皮質→内包→中脳→橋を通って延髄まで行き、
その80%が反対側へ交叉します。

 

これを錐体(すいたい)交叉といいます。

 

そして、この神経の通り道を皮質脊髄路(錐体路)といいます。

 

頸からの上の顔の筋肉を動かす神経は、
大脳皮質から始まっています。

 

そして、内包をとおり、動眼(どうがん)神経は中脳で交叉、
外転神経と顔面神経は橋で交叉、
舌下(ぜっか)神経は延髄上部で交叉し、
反対側の顔の筋肉を支配しています。

感覚障害が生じるしくみ

皮膚などにある感覚受容器、または神経週末で刺激を感知すると、
その情報は脊髄を通って視床に集められ、
さらに視床から内包を通り大脳質感覚野に情報が伝わります。

 

神経の交叉は、脊髄や延髄で起きるため、
視床出血や内包を障害する被殻出血では、
血腫と反対側で感覚神経が起こります。